ご挨拶
東京行の新幹線の車窓を流れる新緑の風景を眺めると、吾妻の山々が春夏秋冬それぞれに異なる表情を見せてくれることを思い出します。私自身、この豊かな自然に囲まれた置賜地方への愛着が改めて湧いてまいります。置賜にお住まいの皆様も、この土地にお住まいの方々のみが持っている、少しだけ雪解けが寂しく、その何倍も春の訪れが嬉しい、何とも言えない感覚を感じておられることと思います。
2024年度の決算も終わり、置賜地方の皆様に支えられながら利益を残すことができたことに、心から感謝申し上げます。厳しい時代を抜け、改めて自分たちの足元と行く末を見つめるべく、昨年度はナウエル創業以来の中期経営計画を策定しました。コロナ禍という弊社の歴史上最大の危機に見舞われながら、それを乗り越えることができたことへの感謝の気持ちを胸に、事業を通じて地域から受けたご恩に報いてまいります。
『自分らしい生きがいに満ちた、心ときめく「おきたま」へ』というビジョンと、新たに策定した中期経営計画を、論語的羅針盤と算盤的羅針盤と定め、引き続き精進してまいります。その私たちの新たな航海を力強く進めていくために、本年度より新たに取締役社長として竹田博明が就任いたしましたことを、この場を借りてご紹介させていただきます。これからは、竹田と共に社員一丸となって弊社の成長のために粉骨砕身の覚悟で臨んでまいります。置賜にお住まいの皆様も、どうぞ変わらぬご支援のほどを宜しくお願いいたします。

皆様には平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。この度、取締役社長に就任いたしました竹田博明です。私たちナウエルはこれまで置賜の地で45年にわたりたくさんの方々の人生の節目に寄り添ってまいりました。これからは「結婚式」や「お葬式」といった冠婚葬祭だけではなく、コーポレートスローガンに掲げている「人とくらしの伴走社」となれるよう、時代や環境の変化に合わせて日々のくらしの中でもお役に立てるように活動してまいります。
私たちが暮らす「おきたま」が、10年後も20年後も住みやすく魅力的な街であり続けられるよう持続可能な形での企業運営、地域貢献に取り組んでいくことが必要になってまいります。私どもが長年培ってきた「儀式」「食」「ホスピタリティ」という分野での経験を、より多くの人々の人生や暮らしを豊かにできるよう活用していきたいと考えています。そして、これから生まれてくる新しいニーズに対しても積極的に挑戦していき、一つでも多くの地域課題を解決していくことがナウエルの使命です。
そのためには「競争」から「共創」へシフトチェンジし、「共存共栄」を目指していくことが至上命題であると考えております。過去の枠組みに囚われず、多くの同志と共に地域を盛り上げてまいります。
代表の酒井とともに置賜の地になくてはならない企業となれるよう精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
